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 アイコン おとどけものです。

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   パラレルごくつな。22歳の大学生話。獄寺くんが運送会社で働いてます^^

 ライン ライン

「―――…これでよし、っと…」

日本にいるボンゴレ構成員に連絡を取った後、獄寺はマンションから程近いコンビニで2人分の夕食を買った。

バイト先にも電話を入れて、今日はこのまま直帰させてもらうことにした。

「それにしても………」

次期10代目の沢田さんの情報は、ボンゴレ内でもトップクラスの数人と、日本に滞在している構成員しか知らない筈だった。

それなのに、どこから情報が洩れたんだろうか…?

まだ敵襲だと決まった訳では無いが、用心に越したことは無い。

「――…しばらくは、俺んちで寝泊まりしていただくか………」

防弾ガラスに防火扉、その他いろいろ入居する前に改造を尽くした自分の家ならば、

彼の人のお宅よりはきっと安全に過ごしていただけるだろう。



―――……しかし……!

(またあの生殺しの日々の再現が………!?(泣))

いつまで続くかも分からない日々を、またあの人と同じ屋根の下で…………。

(………最悪、ホテル取らせて頂こう…………)

トボトボと自宅に向けて歩く俺は、そんな甘えが通用しない事を、このあと十二分に思い知らされるのであった…――。





――…ガチャリ…。

「――…沢田さん、帰りまし…た………!!?」

リビングのドアを開け、静かな室内に足を踏み入れた俺は、目に飛び込んできたその光景に言葉を無くした。

先程まできちんとした正装でコートを羽織っていた筈の彼、そう、愛しの沢田さんは、

ワイシャツのボタンを3つ目まで開け、ネクタイ、靴下、ジャケット、それにズボンまで脱ぎ捨てるという大変ラフな状態(汗)で

ソファに腰掛けたまま、デカい酒瓶をあおっていたのであった。

「さ、沢田さん……!どどど、どうしたんですか、コレッ………!?」

近付くと、ぷ〜んと強い酒の香りが彼の身体から漂った。

「…………ん? ―――…あぁっ…!ごきゅれらきゅん……!

…………おれはぁっ、すっごい、おこってるんらよぉ〜〜……!?」

普段の彼からは想像もつかない酒乱っぷりで、俺は思わず呆然と立ち尽くす。

「ちょっとぉ……!らにしてるろら〜〜…!はやくこっちにすわんらさいよぉぉ〜…!」

すると、すでにだいぶ酔っている様子の彼の人は、俺の手首を掴んだかと思うとそのままものすごい力で引きよせて、


―――ドスン…!

俺はソファの上に半ば転がるように落ち、その後の展開に目をかっ開いて固まった。

「…………さ、さわだ、さん………」

みるみるうちに、彼の人の白く細い手がするすると伸びてきて、仰向けに転がったままの俺の服を掴んだかと思うと、

パンツ1枚しか履いていない、白い足がむき出しになった小さなお尻を、なんと俺の腹の上に落としたのだった……!

「―――……う、あ、…あ”あああぁ〜〜…………!!?」

あまりの事に悲痛な悲鳴を上げてしまった俺は、ますます沢田さんの気分を害してしまったようで、淡いピンク色に染まったお顔で睨まれ硬直した。

「――…なぁに、なんかもんくあんろぉ…!?

おれはねぇ…、きみろこと、すごいすきらけどさぁっ…!

…きみはおれろことぉ、じょうしとかぁ、じゅうらいめとかぁ、どぉせそんらふうにしかおもってらいんれしょ〜〜…!?」

「わわわわ…!さわださんっ……!やめてくださいぃ〜…っ!」

胸ぐらを掴まれてくがくと揺すぶられながら、俺は今しがた大切なこの人が仰ったことを、出来る限り頭の中で反芻した。

(…え”? …いま、じょ、じょうし…?とか、じゅうだいめ…、とか言われた気が………。

………やべぇ、やっぱバレてたのかな………?

…つ、つーかそれよりも………、「だいすき」…?とか、聞こえなかったか………?

……ま、まさかな……。 あはははは……。ま、まさかそんな………)


「――…ちょっとおぉ…!きみはおれろはらし、ちゃんときくきあんろぉ〜〜…!?(怒)」

「…へっ!? あ、いや、聞いてますっ!ちゃんと聞いてますよっ……!!

だ、だから沢田さんっ、そこで腰動かすのやめてくださいっ(泣) つーかどいてくださいっ…!

そんなカッコで俺の上に跨んないでくださいぃ〜っっ…!」

すると彼は、急にピタッと動きを止めて、ぐっと顔を近づけたかと思うと、至近距離から俺の目を覗き込んできた。

「…………じゃあ、おれろことぉ、どーおもってんろかぁ〜い〜ってみらさいよぉぉ〜…!」

「………へ?」

「…へ?じゃないらいれしょぉ〜…!?ちゃんとおれろ目をみていってみらさいよぉ…!」

「……………」

「………(怒)。なぁんでいわらいのぉ〜…!!おれはきみろことぉ〜!すっごくらいじらっていってんろにぃぃぃ…!!」

またまた俺は彼の渾身の力でガクガク揺すぶられながら、

(…なんで俺、こんなに怒られてんだ………?

…っつーか、沢田さんは一体何に怒ってらっしゃるのか………。

……これじゃあまるで、女のヒステリー………。

………………。

―――…!?

まままま、まさか……!!? さ、沢田さん…、俺に惚れてらっしゃるんじゃ…………!!?(えぇぇ〜?)

だからこんなに俺のこと………!

―――…そーだ…、…さっきの「好き」は聞き間違いじゃなかったんだ……………!

だからあの時もなかなか帰してくださらなかったのかも…………!(え”ぇぇぇ〜…))



『ごくでらくんっ!帰っちゃヤだよ!………だって俺……、きみと離れたくないんだもん……!』(←先週のやりとり 獄寺フィルター&超妄想中)

『さっきはどこ行ってたのさ…! も、もしかして…、女の人といっしょにいたの………!?

なんでっ…!?………俺、きみじゃないとダメなんだよ……? …俺のこと、もうきらいになっちゃったの………?』(←現在のやりとり 超獄寺フィルター以下省略…)



(………ぐッ…! ヤベぇ…、スゲー破壊力だぜ、沢田さん………。

―――…! 待てよ…? じゃあ俺が、

『――沢田さんっ!あいしてますっ…!!』(ガバッ!キャ〜…!)

的なことをすれば、沢田さんのお怒りは解けるんじゃ………。

……い、いやいや、でもそんないきなり破廉恥なこと………(すでに脳内が十二分に破廉恥ですが…(汗))

キャ〜〜ッ!!(どこの乙女だ…!)


…………いや、でもチャンスだぜ、俺……!

沢田さんの熟れた桃のようなこの表情…!なめらかで絹のような滑らかな肌!

シャツの間からちらちら見える細い鎖骨とその下が………。

……ブハッ!!

お、俺の理性を木っ端微塵の海の藻屑にぃぃ……………!!?)



(―――……だ、ダメだ…、…………もう耐えられんっ!!!)


俺の頭の中では、キラウエアより熱いマグマがぐつぐつと煮えたぎり、そして遂に、沢田さん目がけて

愛する人のいる下界へと飛び出して行ったのであった。





「―――…さ、さわださんっ…!!」

「……ん〜…? らぁに〜〜…?」

「…お、俺、今まであなたの気持ちに気付かずに………、ほ、本当に申し訳ありませんでしたっ……!!」

『――…ドスンッ!』

「――……へ?」

俺は愛しい人の身体を素早く持ち上げると、己の身体をぐるんと反転させ、そのなめらかな肢体を柔らかなソファへと押しつけた。

(――…あぁ、沢田さんの綺麗なはちみつ色の瞳が赤く潤んで………)

「………さ、さわださん………、お、おれも………、あいしてます………」

そしてしばらく見つめ合った後、ゆっくりと、俺は赤く熟れたその唇に己の唇を重ね、しっとりとしたその表面を丹念に味わった。

――…すると、愛しい人の唇が徐徐に上下に開かれていき、俺はおそるおそる、そろそろと舌を忍ばせた。

(………やべぇ………、思ってたよりずっとやわらけぇ………)

少々酒のにおいがきつかったが、そんなもの全く気にならないくらい、俺は沢田さんの妖艶ともいえる白い肢体に酔いまくっていた。

――…十二分に唇を堪能した後、喉元から鎖骨にかけて、ゆっくりと舌を下ろしていく。

少々はだけていたシャツのボタンを外していくと、うすく色づいた桃色の乳首が目に入り、俺の息子はこれから先を期待してMAXギンギンに立ち上がった。

(………、ぐおおおお〜〜っっ!!! ………は、はなぢ、でそう…………!)

「……さ、さわださんの…、ちくびが………っ」

ぷるぷると震えてとまらない指を、おそるおそるそこへと持っていく。

するとそれが、繊細な感触を指先に伝えて来たと共に、ふにゃっとやわらかく崩れて、

「――――!!!?」

俺の身体は100万ボルトの電流に頭のてっぺんから身体の末端まで貫かれ、ピキィィンと激しい音を脳内に響かせた後、

―――…しばらくのあいだ、焼け焦げの死体のごとく可笑しな姿勢のまま固まったのだった…。

(神様ありがとう……!仏様ありがとう……!全ての人たちありがとう……!!俺を産んでくれたお袋ありがとう……!!

――そしてさわださんっ…!あなたは本当に天使だったんですね………!!おれはいま、最高に幸せっす………(泣))





―――……しかし…!



本当は、天使は悪魔だったのです(笑)




「――――……すぅ、…すぅ、…すぅ、…すぅ、…すぅ、…すぅ、…すぅ、…すぅ、」


「…………ん?」



どこからともなく響いてくる安らかな寝息。

(………ま、まさか………(嫌な予感……。))


おそるおそる彼の人に視線を映すと、獄寺は大粒の涙とともに、緑色のスライムとなって崩れ落ちた、そうです…………。





『あぁ無念、あぁ無念…。

ひどいですぅ、さわださん…………。

なんで寝ちゃうんですかぁ、さわださん………………(死)』





…まだ、続いております^^;





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